病院IT化

以前勤務していた病院(約160床)に続き現在、勤務している病院(約300床)のIT化を行っています。 備忘録もかねてメモしています。

医療のIT化には多額の費用がかかると言われています。 日本病院会の平成28年度 医療機器・医療情報システム保守契約、費用に関する実態調査でも信じられないような金額が記載されています。 その資料によると100床あたり平均で約3千万円/年の費用、当院(300床強)の規模では100床あたり約4千万円/年、つまり年間1億2千万円もの費用がIT関連につぎ込まれているとのことです。 減価償却費、リース料、保守料などの合計金額(約5年毎のリプレースを続ける)で未来永劫この金額の出費が続きます。

1台10〜20万円のサーバーを数台と故障したクライアントPCやプリンタの買い替えが主な出費である当院では想像もつかないような金額です。 それでは、何故フリーソフトやユーザーメードによって低価格で医療ITを実現しようという動きが出てこないのでしょうか?

最も大きな要因は、「漠然とした不安」だと思います。 一昔前、レセコンとして医師会のORCAを採用することは人柱のように見られていたと思います。 しかし今はどうでしょう、多少使いにくいという評判(ネットの意見を見るとそのように感じますが、個人的な間違った認識かもしれません)も跳ね除け2万を超える医療機関がORCAを採用しています。 この違いは、周囲のクリニックでも使われ始めて、問題なく運用できるという評判が広まったことによるのではないでしょうか。 つまり漠然とした不安が払拭され、以前から不満に思っていた医療IT業界のぼったくり体質に嫌気を指している人からORCAに流れて行っているのだと思います。 私自身も、開業することになったら間違いなくORCAを採用すると思います。

そしてレセコンに続く、次の変革は電子カルテになるのではないかと思います。 無料の電子カルテの情報をネットで多数見かけるようになってきたのは、その予兆なのではないでしょうか。 低価格で医療ITが実現する近未来のために、ユーザーメード開発を続けていきたいと思っております。
※ユーザーメードとは言っても、日本ユーザーメード医療IT研究会とは関係ありません。

低価格で医療ITを実現すべく実践またはチャレンジしている先生方、医療IT業者からぼったくられない近未来の実現のために意見交換をしたいと希望しております。 「ご意見など」に情報などお寄せいただけたら幸いです。

[情報提供のお願い]
医師会のORCAは、100床程度の病院でも問題なく使えるのでしょうか(ネット上にはあまり情報がないためよくわかりません)? クリニック向けとして自作の外来カルテをORCAに対応させていますが、入院カルテは対応させていません。 医事会計はあまり詳しくないので、ORCAを病院で利用したときに問題があるのか評価ができません。

ORCAが病院でも問題なく利用できるのであれば、入院カルテもORCAて連携できるように改造したいと考えています。 中小病院でも低価格医療ITを実現するために、是非とも情報をお寄せください。

電子カルテ

電子カルテは、C#で作成した完全オリジナル版です(DBはPostgreSQL)。長年かけて1人でコツコツと作成してきました。 現在は、電子カルテ本体というよりは部門システムなどの周辺ソフト開発がメインになっています。

入院カルテ
入院カルテの起動時画面

外来カルテ
外来カルテの起動時画面

PACS

勤務前からT社製のPACSが導入されています。バックアップ用としてdcm4cheeサーバを運用しています。 dcm4cheeのインストール方法などを記載しています。

dcm4chee Archive5がリリースされました。最新のJAVAとJBoss AS(WildFly)で使用することできます。
dcm4chee Archive5 トップ画面

生理検査

ECG、EEGの結果を、低価格で多数のPCから閲覧可能なビューワを利用しています。 ビューワ使用時のセキュリティなどについて記載しています。

イントラネット

これもオリジナル版です。オペ予定などは電子カルテとも連動させています。

イントラネットの起動時画面