ORCA連携クリニック向け電子カルテ、業務支援ツール、フリーPACS補完キットを中心とした、クリニック向けHISの操作マニュアルです
どちらも単独で使用することもできますが、相互にログイン情報や患者IDを受け継ぐなど連携して使用することができます。
例えば、業務支援ツールの各種予約画面でShiftキーを押しながらマウスの右ボタンを押すとコンテキストメニューが表示され、該当患者のIDで
電子カルテをオープンすることができます。
ORCAサーバーに電子カルテとクリニックツールのインストールを行います。
・サーバー側のインストール(電子カルテ・クリニックツールサーバー)
ORCAサーバーにPACSサーバー(DCM4CHEE Archive light 5)とビューワー(WEASIS)のインストールを行います。
・サーバー側のインストール(サーバー側インストール(dcm4chee/WEASIS))
サーバーを立てず、一台のPC(Windowsマシン)で全て完結するバージョンも開発中です。 無償版のVirtualBoxでも、商用利用が可能のようです。Windows 10のマシンにVirtualBoxでUbuntuを入れORCA、dcm4chee、ORCA連携クリニック向け電子カルテを動作させます。 仮想マシンでも普通にインストールして使用することができるのですが、インストーラーを用意すればワープロ感覚で誰でも手軽に使えるだろうという計画です。
・クリニックツールを起動します。
・自分の職員ID/パスワードでログインします。
・電子カルテを直接起動しログインすることも可能ですが、クリニックツールでログインしておくと直接電子カルテを起動することができます。
※逆にログイン済みの電子カルテから、ログイン状態でクリニックツールを起動することもできます。
詳細はクリニックツールと電子カルテの起動についてを参照してください。
・現在は、患者基本情報、保険情報(初回のみ)を電子カルテまたはクリニックツールから登録しています。
「はしご高」のような旧字を氏名と住所欄で使用できます。
入力途中で類似する患者の一覧が表示されるので重複登録のミスを減らせます。
氏名を漢字で入力すると、そのフリガナが自動でセットされます(普通のWindowsアプリの挙動をします)。
郵便番号がわからない場合、住所欄から判別して郵便番号を埋め込みます。
患者IDの先頭の「0」の無い運用が可能です。
ORCAに登録されている患者情報を取り込むことも可能です。
「受付」ボタンをクリックするとORCAの受付登録まで完了します(確認画面は表示されません)。
登録後に「来院受付」画面に遷移する「登録して受付」ボタンが使用できます。
受付画面は再診時の「来院受付」画面と同じなので、そちらを参照してください。
旧仕様
・ORCAで患者基本情報、保険情報を登録します。
・クリニックツールで患者IDを入力するか「患者検索」ボタンで登録した患者を検索・指定します。
・対象患者を指定するとクリニックツール左上のエリアに患者情報が表示されます。
「保険証スキャン」ボタンで保険証をスキャンし画像を登録します。
「テプラ印刷」で診察券に貼り付ける患者情報(バーコード付き)のシールを印刷します。
「受付」ボタンで受付登録(初診)を行い、そのままORCAに送信します(ORCA側では受付登録は行いません)。
・受付登録を行うとORCA送信画面(受付)が表示されるので、そのまま送信を行います
レシートプリンタが接続されている場合は、番号での呼び出し用にレシートが印刷されます。
番号は新患、再診、紹介で別々に発行したりすることもできます。
複数の診療科や保険組み合わせで受付を行うこともできます。
初診時問診票など患者を印刷したい定型文書はクリニックツールにPDFファイルとして登録しておきます。
また、MR問診票など患者IDや患者名などを印刷して方が良い書類は電子カルテの差し込み印刷から印刷します。
・クリニックツールを起動した状態でバーコードリーダーで診察券を読み取ります。
バーコードリーダーは、仮想COMポートタイプのものを使用するので、クリニックツールがアイコン化された状態でも反応します。
クリニックツール左上のエリアに患者情報が表示されます。
バーコードリーダーが無い環境では、患者IDを入力するか患者検索を行います。
「受付」ボタンで受付登録(再診)を行い、そのままORCAに送信します(ORCAでは受付登録は行いません)。
・「来院受付」画面は大幅に改良されています。
複数診療科(診察室)の一括受付が可能です(最後に登録した担当医師が初期値としてセットされます)。
未収金や返金に関する情報、トラブル歴があれば表示されます(赤文字)。
予約状況一覧が表示されます。
次回外来時にオーダーを行っていた場合、その一覧が表示され「本日実施」オーダーにせってすることができます。
実施が予約されている当日用のオーダーも表示されます。
保険証確認を行うことができます。確認した日付の履歴が残り参照することが可能です。
旧仕様
※自動再診受付機がある場合は、その情報が取り込まれます(現在、病院で採用している機種のみ対応)。
詳細は受付からカルテのオープンを参照してください。
・外来カルテを起動します。受付一覧にクリニックツールで受け付けた患者と保険が表示されます。
クリニックツールの電子カルテボタンを押すと選択している患者で外来カルテが起動されます。また、クリニックツールのログイン状態も引き継がれます。
受付一覧には、患者情報や受付状態の他に依頼状況が表示されます。
受付一覧で右ボタンをクリックすると該当患者の依頼状況の詳細が表示されます。
・患者カルテ画面に新しい表示形態を追加しました(切り替え可能です)。
・受付患者一覧をダブルクリックすると該当する患者のカルテが表示されます。
電子カルテの上部には、傷病名、サマリ、感染症、腎機能、禁忌情報などが表示されます。禁忌情報を設定しておくと依頼時に警告が表示されます。
警告表示など
バイタルや身長・体重は所見タブから入力します。
過去のバイタルデータは外来バイタル板から参照できます。
バイタルなどの入力
記録タブの「新しい記録の登録」で問診内容などを入力します。事務のIDでも入力することができます。
「各種依頼」から必要な検査の依頼を行います。依頼終了後に記録への追記を行うダイアログボックスが表示されます。
検査理由などを追記して記録します。
・外来カルテを起動します。
「依頼一覧」で本日の依頼を確認します。
検査開始時に「検査依頼受付済」ボタンで受付を行います(レントゲンなら「画像検査依頼受付済」ボタン)。
検査完了後に「実施済み」ボタンで検査完了状態にします。
↑外来カルテの受付一覧の表示がこれらの状況により変化します。
・外来カルテで該当患者を選びの右側の「画像閲覧」、「検査結果」から検査結果を閲覧します。
記録の記載や処方(依頼一覧から)を行います。
「書類」タブから診療情報提供書などの作成を行います。
・ORCA送信ボタンで依頼を送信します。
・「診察終了」ボタンで診察ステータスを終了にします。
・旧漢字が使えるように対応しました。
ORCA旧漢字対応
・PACS画像は、フリーPACS補完キットに含まれるWEASIS制御プログラム(DVLauncher)を経由して行います。
PACS画像ビューワー
・他院で撮影した画像メディア(CD-R/DVD-R)内のDICOMファイルを取り込み(インポート)を行います。
PACS画像インポート
・撮影した画像のメディア(CD-R/DVD-R)作成を行います。
画像メディア作成
・画像メディア作成依頼から作成までの流れ。
画像メディア作成依頼
・2台のPACSサーバーを同期させ、レスポンスを向上させながらバックアップも作成します。
PACSサーバー画像データ同期