最近、ORCAサーポート事業者がVirtualBoxやWSL2などの仮想PC上で納入するケースがかなりあること知りました。
また、DCM4CHEEサーバーもWindows PCで安定運用できるようになりました。
これにより、クリニックで必要なIT環境の構築にあたり、PC構成の幅が広がりました。
例えば、最小構成では(訪問診療用を想定)、ノートPCに医事システム(ORCA)、他院画像用PACS(DCM4CHEE+WEASIS)、当推進会の電子カルテ・業務支援ツール・書類ファイルシステムなどをインストールすることが可能です。
※訪問診療用でなければ、デスクトップPCにインストールするほうが性能の高いPCをノートPCより安価で入手することができます。
クリニック用の医療IT環境を構築するにあたり以下のような無料アプリやデータが利用可能です。
これ以外に医師会の医事システム(ORCA)を使用します。 以前はORCAを無料でしようすることができましたが、現在は2,750円(日医会員の診療所)の月額使用料が必要となっています。 試験的に導入するのであれば、月額料金は不要です。
上のスクリーンショットは、これらすべてのアプリ、データを1台のノートPCにインストールしたものです(VNCでアクセスした画像です)。
1台のみのノートPCかデスクトップPCで全て運用する場合の構成例です。 ORCA、PACS、電子カルテなどのサーバー機能を提供しつつ、クライアントPCとしても使用します。 通常、ORCAは認定事業者が提供するので別PCの事が多いと思います。 この構成は、主に訪問診療を行うクリニックを対象としたものです。
すでにORCAサーバーが導入されている場合は、この構成になると思います。 ORCAサーバーが別になる以外は、最小構成と同じになります。 2台構成となり持ち運びは簡単ではないので、デスクトップPCを使用しての構築になると思います。
このようなPCの高性能化、低価格化を鑑みサーバーの集約から分散へ方針を変更しました。 具体的には、電子カルテサーバー/PACSサーバー/ORCAサーバーをそれぞれ別のデスクトップPCにインストールしてサーバー兼クライアントとして使用します。